持たざるリスクと持つリスク

NYダウは熱くなったり冷やされたりという状況が続いているようです。
全体としては少しずつ上昇している感じです。
今の上昇エネルギーは株を持たざるリスクが意識されているように思います。
「景気の回復傾向が見え始めた今は絶好の買い場。この時期に買わなかったらいったいいつ買うのか」
「ダウが1万ドルを回復した時に儲けそこなうのは誰か」
こんな言葉の強迫観念にとらわれて買ってしまっている、という気さえします。
 ただ、株を持つリスクも存在します。
「本当に景気は回復傾向にあるのか、金融機関の健全性は大丈夫なのか」
「EUは2009年、2010年のGDPの予想を下方修正したが世界景気は大丈夫なのか」
「クラウディングアウト懸念 は大丈夫なのか」
こちらもこんな言葉の強迫観念にとらわれてしまい、本当はどちらへも大きく動きずらい状況なのかも知れません。

 為替も乱高下に近い状況になっています。どの通貨を持てばリスク回避で、どの通貨を持てばリスク志向なのかよくわからない状況になっているような気さえします。
 特に理由もなくNZDが大きく買われたり、年初来高値を更新する勢いでGBPが買われたりしています。
 リスクをとってリターンを狙える通貨も、リスク回避できる通貨も今の状況では本当はないのかもしれません。

 連休明けの東京市場は、持たざるリスクのほうが意識されそうです。
日本人は多数派のとる行動に、乗り遅れないようにすることに関しては敏感ですからね。