金融危機、別の視点から

「これだけ世界的な経済危機にあるのに、なぜ金融安定化法案に反対するんだ」
と考えている人も多いと思います。

 アメリカ国民の大多数は年収3万ドル以下で、株にも投資にも縁のない人たちばかりです。そういう人たちにとって、「なぜ今までおいしい思いをしてきた銀行や投資家たちを、国民の税金で助ける必要があるのか、自己責任の原則はどこへ行ったのか、アメリカは社会主義の国ではないはず」という考えを持つことも当然なのかもしれません。
 「今、銀行を救わなければ、アメリカはとんでもないリセッションに襲われる」
と、政府関係者がいくら叫んだところで、大多数の人たちは今までの好景気の恩恵をほとんど受けていません。不景気になったところで、これ以上生活が悪くなりようがないと考えている人も多いようです。リセッションを真に恐れているのは、一部の富裕層だけなのかもしれません。
 今回反対票を投じた共和党議員には、こういった人たちをメインの基盤としている議員が多いようです。反対票を投じるしかなかった事情もわかる気もします。

 日本も同じような状況なのかもしれません。
「これから不景気になるって、今までどこが好景気だったのか」
「株が下がったところで、おれたちには関係ない。株を上げるために税金をばらまくのはやめてくれ」
「公務員や政治家の無駄遣いをもっと徹底的にやめさせてくれ。そして税金を下げたり、福祉にお金をまわして欲しい」
というように考えている人がほとんどなのかもしれません。

テレビ番組である人が言ってました。
「アメリカの金融危機?なんですかそれ。株が大暴落してる?別に株なんかやってないから、そんなの関係ないじゃん!」
確かに大多数の人たちにとっては、こういうことなのかもしれません。