次の投資先はタンポポ?

商品投資バブルはしばらく収まりそうもありませんね。次の投資先として有望視されているのはなんとタンポポだそうです。
 日本では当然上場されていませんし、まだまだ雑草という認識しかないと思います。ところがアメリカでは次世代エネルギーとして有望視されている?ということなのでしょうか。あまりにも何でもありのような気もします。
 その昔、オランダのチューリップバブルというのがありましたが、同じ道をたどらなければ良いのですが・・・。

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6月16日(ブルームバーグ):商品に投資する投機家たちが最近、お気に入りの銘柄がある。それは、タンポポだ。

米ウォール街では毎日のように、タンポポの葉や花が、飼料と自動車用燃料の両方に利用できると売り込むリポートが発表されている。

かつては雑草と見なされていたタンポポの先物価格は先週、21%上昇し、1ブッシェル当たり6.76ドルに達した。これは、米ホーボーケン有機農業取引所(HOAX)でタンポポ先物の取引が開始された1月以降で最高値となる。1月15日の終値は1ブッシェル当たり99セントだった。

HOAXで取引するチップ・シグナラー氏は「タンポポ価格は10ドルに達し、その後、15ドルまで上昇するだろう」と予想。「世界の食糧確保とエネルギー価格の下落という二重の効果が期待できる投資だ」と語る。

米国の農業経営者たちは、シグナラー氏の意見は正しいと考えている。ことし、米国の農地のうち15%がタンポポ栽培に移行したと推計され、小麦や大豆などの作付面積は縮小している。タンポポは、収穫期に刈り取っておけば、ほとんど手間を掛けなくても自力で再生する。

アマルガメイテッド・バイオ・フードは、米中西部で運営するエタノール生産プラントのうち12カ所をタンポポ油の生産に転用し、タンポポの収穫期に備えている。タンポポ油はガソリンと混合される。混合燃料はガソリンの代替として提供される予定で、科学者らは、この燃料のほうがエタノールよりかなり効率性が高いと主張している。米国の複数の石油精製会社が、「ダンデリーン」と呼ばれるこの新製品の販売を2009年初めにガソリンスタンドで開始する見通しを示している。

絶え間ない需要

タンポポの需要は抑えきれないようだ。個人投資家は小麦先物取引で利益を上げ、タンポポに投資している。ドル相場の軟化に対するヘッジ手段として原油先物を購入するヘッジファンドは、原油と同様にドル建てで取引されるタンポポへの投資に移行している。

投機筋は通常、商品の引き渡し期限の前に取引を解消するため、実際に、食糧としてのタンポポやダンデリーンを必要としている農業経営者や飼料メーカー、燃料卸売業者にとって厳しい状況となる。

例えば、米南西部で牛の牧場を経営するジーク・ハイトップス氏の命運は飼料価格の動向にかかっている。同氏は、先物に投資することで勝ち目のない勝負をしていると言う。同氏は12日、ピックアップトラックからの携帯電話で「タンポポ先物10 月限を買った。以前より30%高い値段を支払ったことは分かっている。ただ、待っていれば、50%高い値段を支払うことになるだろう」と語った。

この現象は典型的なバブルのように見えるが、市場関係者はそうは考えていない。タンポポを原料とする割安な飼料が供給されれば、豊かさを増す中国の人々に割安な牛肉を提供でき、需要は拡大する一方だと、トレーダーや資産運用担当者らはみている。食糧としてのタンポポがもたらす利益は、割安な燃料であるダンデリーンが提供されることによって節約できる額とは比べ物にならないほど大きくなる可能性があると考えているのだ。

商品相場の上昇は続く

奇妙なことに、タンポポへの投資ブームは、タンポポが代替となり得る他の商品への投資意欲の後退にはつながっていない。ウォール街のアナリストらは、原油は減耗資産であり、将来、タンポポ油と混合される必要があると考えている。また、タンポポへの作付けの移行により、トウモロコシの予想収穫高が減少するため、トウモロコシ相場は上昇を続ける。

投資家らは心理的な要因で穀物や金属、原油への投資を続けている。次なる最良の投資先を求めて世界各地をめぐる投資家で、ソングライターでもあるハート・ハマーシュタイン氏は「商品相場は可能なかぎり上昇を続けるだろう」との見方を示した。(デービッド・パウリ)

(パウリ氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)
————以上 ブルームバーグ・ニュースより引用————