ディーリングルームの必要経費

 昨日、とある会社のディーリングルームへお邪魔しました。実はいちのみやさんとご一緒させて頂きました。
 商品先物を中心に取引されている部署だったのですが、
「あー、こういうボスキャラ?たちと日々私は闘っているわけだ」
という実感が湧いてきて(笑)とても有意義な時間を過ごせました。
(実際には私の商品先物の運用はすべてシステム運用なので、闘っている実感は薄いです)

 帰り道が同じ電車だったので、ディーリング部の部長さん(商品トレード界で有名な方です)とご一緒させていただきました。
 その時のお話で
「事務所が一等地にあると賃貸料も高いし、管理部門の人件費や管理システムの間接経費など、ディーリング以外の部分でたくさん経費がかかってしまう」
というようなお話をされていました。
私も同じような考えを持ったことがあります。

 5年ぐらい前に、私も投資ファンド的なものの設立を考えたことはあります。
出資者を募って、ディーリング業務ができる人を何人か雇ってと考えたのですが、
事務所のレンタル費、人件費、設備投資などかなり経費がかかります。
利益が上がっても、税金でかなり持っていかれてしまいます。
その上に出資者への配当金が当然必要になります。
そう考えると自分への報酬はよほど利益を上げない限りは、あまり期待できないことになってしまいます。利益が上がらない場合のリスクはすべて自分が背負うことになります。
まさにハイリスク、ミドルリターンぐらいです。
だったら、事務所の開設の必要もないし、人件費、管理費も必要ないので、自己資金を自分一人で運用してようという結論になってしまいました。

 出資をしてくれる人がいたら、お金を預かるより、その方に口座を開いてもらって、売買プログラムごとレンタルしてしまって、レンタル料をもらった方が効率的です。
 ディーラーも雇用契約を結ぶより、資金を預けて在宅でディーリングしてもらって、ロイヤリティ契約を結ぶ方がはるかに効率的です。残る問題はトレード口座のセキュリティの件だけです。

 原因は日本の法人税と金融庁の規制の厳しさにもありと思います。
近年日本の投資会社やヘッジファンドがシンガポールなどの海外に拠点を移してしまうこともうなづけます。

 企業のディーリング部門というのはこれから減っていく、または形態を変えていくのかもしれませんね。

 などといろいろ考えてしまいました。