長期保有は底値で買えばロスカットにならないか?

 質問にお答えします。

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解雇され、現在、休職中のFX初心者37歳です。
いいかげんなトレードをして、損失が40万になってしまいました。
御著書を購入し、勉強を始めたのですが、単純な疑問が
あったので、お尋ねいたします。
長期保有だとレバレッジは3倍程度にしておかないとロスカットになってしまうようですが、レバレッジを高くしていても、底値で買った場合は、ロスカットにならないのでないのですか?
日々の難しいトレードをしなくても、例えば、今年の三月末に豪ドルを90円で、100万ドル買って、5月頭に100円で売るということはできないのでしょうか?
よろしく御願い申し上げます。

はっしー さん
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 まず、レバレッジ3倍以下の長期保有であればロスカットにならないか、
Yesとは答えられないと思います。可能性は低くなると思いますが、ならないとは言えないと思います。
 たとえば豪ドル円90円程度で買ったとしても、今年の3月のように円高ムードが再燃して、ドル円が90円を目指すような展開になれば、豪ドル円も80円程度まで行ってしまう可能性はあると思います。
 同じように今年の3月に90円で買えて100円で売れたとしても、それはあくまで結果論です。90円で買えても80円まで下落してしまった可能性はあったと思います。

 確かに90円以下まで下落してしまえば、それ以上下落する可能性は低くなると思います。だからと言って、レバレッジを高くして勝負を賭けてよいかと聞かれれば、これもYesとは言えないです。

 2007年以降、豪ドル円は90円以下(または90円付近)まで下落したことが4回あります。
すべて(今回は99.79ですが)100円以上まで戻しています。
 これだけ見れば絶対有利と考えられそうですが、オーストラリアのファンダメンタルズ的な読みも重要になってきそうに思います。
 資源高が続いて、資源通貨高の傾向が続いているのは確かなのですが、追い風ばかりではありません。欧州と同じようにそろそろ景気の減速、インフレの鎮静化の見通しも出てきています。これからしばらくは金利下げ傾向が続くかもしれません。
 この状況下で、ドル円が再び下げ局面を迎え、豪ドル円が90円以下になった場合、90円で下げ止まらず、80円程度まで下げてしまう可能性はあると思います。
 その後、再び100円以上になる可能性も十分にあると思いますが、それがいつになるかはわかりません。1年後、2年後?何もせずにじっと待っていることは意外とつらいものです。

 私は特に投資を始めたばかりで、勉強熱心な人には特に長期のトレードは向いていないと思います。いろいろと知識が増えていけば実践したくなるのは当然で、長期の忍耐を強いられる長期トレードでは我慢が出来なくなってしまうと思います。特に余裕資金が少なく、定期収入がない状況ではなおさらです。
 
 中期、短期のトレードがうまくいかないとやめてしまうのではなく、なぜうまくいかなかったのか、仕掛けのタイミングは正しかったか?損切りは必要ないのか?
 6勝4敗、4勝6敗でも勝てるようにするにはどうする必要があるのか?
など、もう一度トレード成績を振り返ってから、新しいトレードに望んだ方が良いように思います。

 もう1点、もし「このまま就職せずに投資で食べていければ」とお考えでしたら、それはやめた方が良いと思います。定期収入がない状況で、投資で利益を出そうとするとプレッシャーは3倍以上にふくらみます。普通にやっていればうまくいくケースでも、失敗してしまうことが多くなります。
 とにかく今は定期収入を得る方法を獲得してから、投資に復帰することをお勧めします。