システム的トレードには損切りは必要

 決して土屋先生に反対意見をするわけではないのですが、
「システムトレードに損切りは必要ではない」というのは少し言いすぎではないかなと思います。
いちのみや先生の意見に賛成です。

 「なぜシステムトレードに損切りは必要ないのか」土屋先生のブログの文章から、残念ながら、私の低い読解力ではきちんと理解することはできませんでした。
 スリッページの件について、たとえば日経225先物では私の運用経験上、15000円で買って、ストップを14900円成り行きに設定すれば、14900円で約定することが4割、14895円で約定することが4割、14905円で約定することが1割、14890円で約定することが1割程度のように思います。バックテストはストップ14900円の場合、実際の計算は14895円で行います。この点についてはさほど問題が出るようにも思えないのですが。
 将来への再現性についても、勝率と損切り設定の値から、ドローダウンの設定などについては、損切りをつけた方法のほうが再現性が高くなるようにさえ思えます。

 2007年の私の日経225先物の運用結果では損切りをつけないモデルでは、7月までは順調で8月に一気に成績を落とし、年末まで損失をカバーしきれないものがいくつもありました。
 ところがそのモデルと同じ売買サインで、損切りを付けたものはほぼ予定通りの成績が出ていました。システムの作り方に問題があると言われてしまえばそれまでですが。
 なんとなく損切りをつけたモデルはオプションの買い的感覚、損切りなしのモデルはオプションの売り的感覚になるようにも思います。確かに資金が十分に確保できれば、オプションの売りの方が有利ではあります。

 「システムトレードを行う上で、統計分析上導き出される必要トレードをこなせるだけの資金量があることは大前提で、その前提がクリアできないものはシステムトレードとは言えない」という考え方はあると思います。
 プロの目からすれば「少ない資金量できちんとした分析もせずにテクニカルの簡単なサインだけを元に、売買を繰り返すだけのトレードはシステムトレードではない」と見えてしまうのも仕方ないのかもしれません。

 ただ、新規参入の個人投資家の多くの方は100万円以下の資金量で頑張っています。プロが行うシステムトレードを実現できる方はそれほど多くないように思います。
 損切りを付けなければ、100万円程度の資金は特に先物などの場合あっという間になくなってしまいます。
 個人投資家が行うシステム的!トレードにはぜひ損切りをつけた方がよいように思います。