システムトレード運用の壁(2)

 個人でシステムトレードを行う場合、基本的にはシステムを考える人、資金を出す人、運用する人は同じ人になります。
 このことによって、システムトレードの優位性、つまり客観的なサインに基づいて運用されることによる、個人の主観(感情)の排除という点が失われてしまうことがあります。
 つまり、感情的にもっと儲けたいがために途中でルールを変更したり、損失を抑えたいがために途中で勝手に運用を中止してしまうことも起こりえます。

 解決策として、システムを考える人、資金を出す人、運用する人を別々にできれば一番良いのでしょう、しかし一個人の場合はなかなかそうもいきません。頑張ってJavaを使って完全自動売買プログラムを組んで、コンピュータに任せ切れにできれば、少しは解決できそうですが、それでもまるっきり運用結果を気にかけないようにするには勇気がいります。

 システムトレードをはじめるにあたってまず必要なことは、
「きちんと運用する練習をする」ということなのかもしれません。
半年から1年程度、非常に少ないトレード量、(1万通貨単位とか、日経225先物ミニ1枚程度)で、とにかく損益は無視してルールどおり忠実に運用することを心がける。
このことによって、システム運用者と資金提供者をある程度実質的には分離することができるように思います。

システムトレードで利益を上げるには、まずきちんと運用する練習を行ってからの方が、遠回りのようで意外と近道かもしれません。