CPI(消費者物価指数)の不思議

 最近、毎月のCPI(消費者物価指数)の発表が注目を集めているように思います。
御存じのとおり、日銀は利上げを行いたくてウズウズしているわけですが、利上げ時期になると株価が下落したり、円高に向かったりとなかなか理由ずけができません。
 その中でもCPIの上昇が、デフレ脱出、インフレ懸念ということで利上げの格好の理由になるのですが、なかなか上昇を裏付ける数値はでてきません。

 この数カ月、ガソリンの高騰、公共料金の値上げ、食料品などの生活必需品の相次ぐ値上げなど、消費者感覚的には物価高騰という印象が強いように思います。なのにCPIは一向にあがってきません。
 これはCPIの単純平均方式というところに理由があるようにも思います。
たとえば、ビール350ml 1缶が20円値上がりすると、毎日1缶飲んでいる人にとっては一か月で約600円、年間7,200円程度の上昇になります。
 ところが、テレビ、パソコン、白物家電などの電化製品は、競争が激しくまだまだ値下がりしているようです。パソコンが1万円値下がりしたと考え場合、普通パソコンの買い替え期間はおそらく3年から5年程度でしょうか。5年であれば1年間の値下げ効果は2千円程度となってしまいます。
 消費者感覚的にはビールの値上げの方が、パソコンの値下げよりも家計への打撃は大きそうですが、単品の金額で考えればビールは20円の値上げ、パソコンは1万円の値下げ、
百分率で考えても1割程度の値上げと1割程度の値下げということで落ち着いてしまいそうです。CPIがきちんと物価の状況を映し出しているのか、少し疑問を持ってしまいます。

 この先少しづつ、まずは生活必需品から物価が上昇するのは仕方ないように思います。
それでも賃金の上昇はあまり望めないでしょう。
 デフレ=悪ということがずっと言われ続けていましたが、ようやくその終わりを迎えようとしています。
 インフレに悩むヨーロッパやオセアニアの国々をみれば、金利が高くても物価が高ければいかに生活が大変かがよくわかります。

 100円ショップも数年以内には姿を消してしまうかもしれません。
「0金利でもデフレの時代はよかったなあ」なんて、これから痛感するようにも思うのですがいかがでしょうか?

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