再び処方箋をきるのか

シティグループの決算が発表となり、前年同期比マイナス57%という大幅な減益を受けて、再びCDO問題がクローズアップされています。
 FRBやECB、BOEの大量資金供給を受けて、なんとなく問題が片付いてしまったように思われていましたが、根本的な問題はまだ何も解決していません。金融機関側が「債権の仕組みが複雑でその価値が今いくらあるのかわかりません」ということで蓋をしてしまっている形ですが、どんなに素晴らしい芸術作品でも買い手がなければその価値は0とせざる負えません。
 今回の米国、欧州政府の対策はあくまで対処療法です。風邪をひいた患者に処方箋を切ったに過ぎません。その薬がよく効きすぎて、熱も下がり、せきや鼻水も収まったので、治ってしまったと勘違いした、おまけにユンケルまで飲んだので今まで以上に元気になってしまった。
9月から、10月までの状況はこんな感じだったのかもしれません。薬で抑えても、体力が回復しないうちに動いてしまえば、再びぶり返してしまうことはよくあることです。

 本日夜間に住宅関連の指標発表を控えています。120万件を切ってしまった場合、NYダウや為替が大きく動いてしまう可能性もあるように思います。
 その時米国、欧州政府は再び大量資金供給、利下げという処方箋を切れるのか、また切った場合にどの程度巻き返しの効果は持続できるのか、注目したいところです。

 原油や貴金属関係の価格も再び高騰していて、インフレ懸念が再燃しているようにも思います。しばらく政府は難しいかじ取りを迫られそうですね。