円安の真の原因は

近年の円安の原因は、「円と他通貨との金利格差拡大にある」と一般に報道されている。
これはでたらめな説明で、外為市場で円安の需給変化を起こしている取引としては、「円売りキャリートレード」と日本の個人投資家層による「外貨建て投資信託」の急増が指摘されている。
 こういった記事を目にしました。
 確かに正しいようでもあり、少し違うようでもありと言った感じです。

 個人投資家の資金が為替へ大量に流れているのは事実です。ただ、それは「外貨建て投資信託」ばかりではなく、FXの役割も大きいと思います。それに日本の個人投資家の参入が円安の主原因と考えてしまうのはちょっとまだ早いように思います。
 一因として見るのは良いと思うのですが、他にもいろいろ原因はあるように思います。たとえば世界的な金あまりで、アラブのオイルマネーや欧米のファンドのみならず、中国やロシアの投機家もキャリートレードに参戦しています。ヘッジファンドの手法もトレンドフォロー的なやり方から、長期スワップを狙ったポートフォリオが増えている事も原因の一つにはなりそうです。

 また円売りキャリーが起こるには、金利格差が前提です。数年前より欧米や豪州の金利が上がった為、日本が0.5%になっても金利差がかなりある事は確かです。理由としておかしいというより、前提条件の一つになっている事は確かなように思います。

 円安はこの一つが原因と片付けてしまうのは少し無理があるように思います。いろいろなことが重なって現在の円安が起こっている。そう考える方が自然に感じるのですが。