3月は慎重に

3月の為替相場が大きく乱高下する一つの理由に、企業の決算があります。
多くの日本企業の決算が3月に集中し、欧米企業の中間決算は4月が多いです。
理論的に行けば3月は円高になり4月は円安になると言う事になります。確かにその通りになっている年もあるのですが、今年はどうでしょうか?
 大きなトレンドとしては円安なので、3月は東京市場で円買いをこなしながら海外市場で少し持ち直す展開、4月は円安が進むという展開がオーソドックスな予想のようにも思いますが、いくつか難点があります。
 ・最近はヘッジをつけて日本に投資している海外の投資家が多い為、決算期でもそれほど円安が進まない。
 ・米国の今年後期の景気減速説が注目されていて、経済指標も少し悪くなっている。
 ・ユーロ、ポンドとも利上げはあと1回と言う見方が強くなっている。
 ・イランに関する地政学的リスク

こうした要因が強くフューチャーされる度に、乱高下が起こります。これは事実に即しているかどうかとはあまり関係ありません。
 また日本企業の決算期の円買いは、ファンダやテクニカルに関係なく、一気に行われる事があるのでまるっきり予想できません。

 3月は不安要素満載と言った感じですね。私はグット取引枚数を減らして望みたいと思います。

ブレイクアウト

今週、ドル円が122円を越えてきますと、ここ数年来の最高値更新、つまりかなり長いスパンでのブレイクアウトと言う事になります。
 そうなるとクロス円でもたくさんの通貨ペアがブレイクアウトする可能性が高いです。

 ブレイクアウトの手法は有る一定期間レジスタンスとなっていたレート(ドル円で言えば122円)をブレイクするとしばらくの間トレンド方向へ進む可能性が高いことを利用した手法です。
 今回のドル円であれば、122円あたりに買い注文を入れて、その後も上昇を続けるようであれば、少しずつ買い増しをしていく。まさに昨日の逆張りとは正反対のトレンドフォロー(順張り)的な手法です。
 
 ブレイクアウトは為替ではかなり有効な手法なのですが、年によってはまるっきり機能しない年もあります。(昨年はダメでした)そこが一番怖いところなのですが、今回のケースはどうなるか?
 ファンダメンタルズ的にはちょうど夏過ぎまで日本の利上げはもうないだろうという憶測のもと、悪くはないのですが、ただ時期に問題があります。例年3月、4月あたりは大きく上げ下げをすることが多いです。場合によってはブレイクしたとたん一気に投機筋の売り注文が殺到する事も否定できません。理由は企業の決算に絡んでいる事も多いです。今が9月頃だったら、成功率はぐっと上がるような気もしますが‥。
 ただ何もしないのももったいない気もします。スットップをきつめに少ない枚数で参戦してみるのもいいかもしれません。

高すぎて買えない

「日銀の利上げで、ドル円で118円ぐらいまで円高になってくれることを期待してたんだけどなあ。円高になったのはほんの一時的で、会社が終わって家に帰った頃にはとっくに終わってた。今回もまた買えないよ」
 今週の為替相場でこんな感想をお持ちの方も多いと思います。
 特に日本人は逆張りを好みます。「もうこれ以上は下がらないだろう」というところまで待って、買い進む。あるいは上昇局面で一時的に”オシ”が入るのを待って買い進むやり方をされる方が多いようです。
 ただ日本の相場の格言にも「オシメ待ちにオシメなし」というのもあります。なかなかうまく行かないと言う事のたとえなのでしょうか。
 昨年の後半、ユーロやポンドなどは一本調子にかなりの勢いで上昇していきました。
その時も「ユーロもポンドも、もう高すぎて買えない」と言う声をよく耳にしました。

 日本の個別株の場合、逆張りの有効性はデータで証明されています。ところが為替や商品先物は順張りの有効性が証明されています。
 来週の月曜日でも遅すぎる事はないのかもしれません。

読んでおきたい本

まずはファンダメンタルズ関係の本なんですが、なぜかファンダメンタルズ入門的な題名が付いた本って
ないんですよね(あったらゴメンナサイ)。

 投資スタイルでファンダメンタルズの解釈がかなり違うようにも思うのですが、ベーシックな部分と中長期投資を考えておられるかたなら、まず藤巻健史氏の本を一読される事をお勧めします。
 「実践・金融マーケット集中講義(上)(下)」
これはかなりお勧めです。金融や為替の仕組みがかなり詳しく書かれていて、理解できれば為替の大きな流れがつかめるようになると思います。
 ただはっきり言って難しいです。いきなり読んでも挫折する方が多いと思います。
最初は「外資の常識 」「1ドル200円で日本経済の夜は明ける」あたりから読まれた方がよいと思います。

 短期トレードを主体に考えておられる方は今井雅人氏の「外国為替トレード勝利の方程式」が良いように思います。トレンドフォロー的なやり方がつかめると思います。

 テクニカル分析系の本は新井邦宏氏、伊藤智洋氏、川口一晃氏などが書いています本なら問題ないように思います。

 実際のプロトレーダーの取引現場を知りたいのであれば幸田真音氏の「小節ヘッジファンド」あたりから読まれるとよいと思います。
 なんだかどんどん推薦図書が増えてしまいました。また機会を見てご紹介しますね。

トレードをはじめる前に

最近、FX関係のブログを読んでいますと、今年の初めあたりからトレードを始めたという方が意外に多いようですね。特に退職を今年、あるいは数年以内に迎える方が、「老後の楽しみに」「老後の生活を豊かにするために退職金の運用として」というような理由で始められる方も多いようです。
 ただ、そのような方のなかで一つ気にかかるのが、FX取引会社の取引説明を読んだだけ、あるいは非常に簡単なFXの入門書をを一冊読んだだけ程度の知識で始められてしまっている方も多いことです。
 この年代の方は当然長年会社員として勤め上げた自信があるのだと思います。
「何十年も日経新聞を読んできたんだから、経済に詳しくて当たり前」
「株は取引先の株を中心に運用して利益を出した事がある」
このあたりの自信が怖いような気もします。

 「ファンダメンタルズやテクニカル分析など勉強しても役には立たない。経済は会社にいた頃から熟知している。これだけの金利差があって円高になることなど当面ない。今はスワップ金利の高いドルやユーロをもっていればいい」
このような考えでもし今FXを始められている方がいましたら、是非一冊ずつでいいですからファンダメンタルズやテクニカル分析関係の本を読んでみてください。
 経済学の本や新聞に書いてある経済とFXトレードの経済は違います。
推薦図書は明日にでもご紹介します。

バイオリズムとトレード

ある程度トレードを続けていますと、明らかに成績が良い時期とそうでない時期がサイクル的に現れるのが分かります。それは裁量トレードによる相場の良し悪しばかりではなく、システムトレードでも同じ事は起こります。
 本当にツキに見放されたと言いますか悪いときはどうしようもないもので、相場関係ばかりではなく、交通事故で大渋滞に巻き込まれたり、アクシデントで怪我をしてしまうことさえあります。
 
 バイオリズムというのがありますが、私の場合既成の誕生日ベースで作られたものではなくて、独自に実際の相場成績やツキをデータ化してその良し悪しのサイクルをある程度把握しています。
 最高期が4日、最悪期が4日あとはまずまずでサイクルはどうやら40日ぐらいみたいです。

 最悪期はあまりポジション枚数を増やさない、少しでも見通しが悪そうだったらさっさとクローズする事を心がけています。こんな事でも意外にトレード成績を上げる効果はでているようです。

売買サインの宝刀は?

最近よく質問されるのですが、
「売買サインを出す方法で、万能な方法や裏技的なもののヒントだけでも教えてもらえませんか?」とか
「売買サインのテクニカルで有効なものはどうやって作るんですか?」
というような質問をよく受けます。
売買サインさえうまく出ていれば、収益が上がると考えるのは無理もないことなのかもしれません。
 
 私の使っている売買サインは、ごくありふれた(移動平均やRSI,Macdなど)ものばかりです。別に宝刀と呼べるようなオリジナルの隠し技的なものはありません。
「そんな事で勝てるわけがない」と考える方も多いと思いますが、実際には売買サインより、タイムリーなポートフォリオの組み方や売買枚数の管理のほうがよほど損益を左右すると思います。
 FXの場合通貨ペアだけでも20種類以上、テクニカル分析だけでも10個は楽に作れると思います。ルールでも損切をつけたりつけなかったり、仕切り法にバリエーションをつけたりすれば、その組合せは優に300種類は超えてしまいます。その中からタイムリーなモデルを選んでいくだけでも大変な作業です。
 「有効なモデルがないのではなくて、タイムリーに探す事ができていないだけ」
と言う考えの方が、現実には即しているに感じます。
 あまり売買サインの出し方ばかりにこだわっていると、なかなか次の段階へは進めないように思います。

商品先物(ゴム)は要注意

商品先物で最近、貴金属やガソリンなどに代わってエース的な存在なのがゴムです。
売買高でも首位を取ることが多くなりました。それだけ動きも激しいのですが、午後に入ると比較的素直な動きをしていたので、やりやすい部分もありました。
 
 昨年の後半から、今年の1月までは、ゴムのデイトレモデルがかなり好調だったのですが、今月に入ってからさっぱりです。
 本日もそうだったのですが、日中の動きの中で大量の売り注文が一気に入る事が何回かありました。どうも投機的な操作を感じます。
 昨年まで、石油関係で利益を上げてきたファンド筋が今年は振るわないため、ゴム市場に乗り込んできたのかもしれませんね。
 大分雲行きが怪しくなってきたようなので、ゴムからは少し遠ざかったほうがよいかもしれません。

G7はサプライズなし

ドイツで開かれているG7は大方の予想通り、円安牽制の明確な文章が発表される事がなく終わってしまいそうですね。
 ここまでは予想通りなのですが、明日からどの程度円安に傾いていくのかが見方が分かれるところです。15日に発表される10―12月期GDPを待ってから、一気に加速するのか、それとも明日のロンドン市場からどんどん円安が進んでしまうのか。それともそのあたりはすでに織り込み済みで、少し反動があるのか?
 明日祭日のため東京市場がない事も微妙に影響しそうです。つまり取引量が少ないオセアニア市場で円安が進みすぎて、ロンドン市場では逆の動きをする事も考えられなくはないので注意が必要です。
 とりあえず明日は祭日ですが、早起きしてみましょう。

勝率が悪いとダメ?

「勝率が6割以下のシステムトレードなんてどこにでもある。そんなもので儲かるわけがない。あてずっぽでやっても5割は超えられる」
これはある方のブログにあった読者からのコメントです。
果たしてそうでしょうか?
 私が今運用しているシステムトレードのモデルの勝率はだいたい4割から6割程度です。
 
 日経225のデイトレモデルは先々月(12月)勝率48%で利益23000円、先月(1月)は勝率52%で利益85000円でした。(いずれも日経225mini 1枚の場合)。
 このモデルは10年間のバックテストでも月平均2万円程度の利益があがるという結果が出ています。
 また、損切りをきちんと設定したモデルでは勝率は4割程度まで落ちますが、月平均の利益はあまりかわりません。全体の傾向を見ますと「利大損小」が実践できていて非常によいモデルのように思います。

 逆に勝率を7割から8割にもって行こうとすると、損切を設定するのは難しく、1回の利益平均も小さくなってしまい、少ない負けの中に大きな負けが出てしまうことが多いです。
「利小損大」になってしまっているようにも思います。

 確かに勝率が高い方が運用していて精神的に楽な事は事実です。それでも長い期間利益を出し続ける事は難しいようにも思います。数学的には高勝率が長く続く事自体に少し無理があるようにも思います。
 精神的には辛いところに、おいしい利益がある。このように感じてしまう今日この頃です。