日経225先物MINIの恩恵

7月から始まった日経225先物MINIですが、私はその恩恵に充分あずかっています。
 トレンドフォローにしてもカウンタートレードにしても、できるだけエントリーは何回かに分けてリスクを低減したいところです。クローズ注文も様子を見ながら、2,3回に分けた方が懸命のように思います。普通の日経225先物の場合、証拠金は今60万円程度なので、仮に4枚に分けて建玉を持つと最低でも240万円必要となります。口座には500万程度はないと難しいように思います。
 資金が充分にある投資家さんや機関投資家にとっては問題ない額だと思うのですが、私のようにFXや商品先物などあちらこちらに手を出している者にとっては、サブ投資の日経225だけで500万円とられてしまうとちょっとバランスが悪くなってしまいます。ボラティリティも高く一日で300円程度動く事もそう珍しくもないので、300円逆方向に動いた場合、120万円の損失になってしまいます。これは私のようにできるだけドローダウンを小さく抑えることを目標にトレードしている者にとって、少し大きすぎます。

 その点日経225先物MINIであれば、リスクは1/10に抑えられるわけで(利益も1/10ですが)
同じ60万円分のポジションでも日経225先物1枚ではなく、日経225先物MINIを10枚で持ちます。
(エントリーのタイミングがずれたポジションがいくつも並び、またクローズのタイミングもずらすことになります)
 FXでもそうなのですが、ひとつの銘柄でも少ない枚数のポジションがいくつも並んでしまう事が多いです。日経225先物の場合、1枚の単位が大きくてそれがなかなかできなかったのですが、日経225先物MINIの登場でそれが可能になりました。
 このことは私にとって非常に大きな恩恵です。

クウォンツ分析

クウォンツ分析というのは統計学、あるいは計量経済学的なアプローチで相場を分析していこうとする方法です。
 海外のヘッジファンドなどでは以前からこの方法を使ってシステムトレードを行っているところも多かったのですが、最近、日本のファンドでもこういった手法を取り入れる所が増えて来たようです。
 具体的には相関関数という考え方が基本的にあるものが多いようで、その考えをそのまま生かせばアービトラージュ(裁定取引)的な物になるようです。
 未来予測値に対する歪、と言う観点からみれば自己相関やカオスやランダムウォーク理論的なものを応用した物が多いようです。

 こうやって書いてきますと難しそうですが、一度エクセルの関数式やマクロに落としてしまえば、あとはテクニカル分析と扱い方は同じです。エクセルの出す売買サインどおりトレードしていけばよいわけです。

 FXとは今ひとつ相性が良くないようなのですが、日経225とは相性がよさそうですね。
当面、クウォンツ分析と日経225にはまりそうです。

「相場を科学する」倉都康行(日経ビジネス文庫)
興味のある方は、まずこの本からお読みになることをお勧めします。

ポジション枚数と利益率

ある程度の期間、システムトレードをやっていると気づくことがあります。
 それは、テクニカル分析や統計的分析を駆使して作った売買判断より、ポジション枚数をどうするかの判断の方が、利益率には影響が大きいと言う事です。
 バックテストの結果どおりに運用して行くには、ポジション枚数をいつも同じにしなくてはなりません。ところが、せっかくよい成績を収めているモデルにもっと投資したくなるのは当然の心理だと思います。またバックテストの結果より運用成績が悪いモデルから資金を引き上げて、運用成績が良いモデルに資金を移す事もよくあることだと思います。

 バックテストの結果、過去数年間コンスタントに50%程度の成績を収めていたモデルが、
今年の前半、70%程度の利益率を収めていたとします。
 この場合、どうしてもこのモデルの投資額、つまりポジション枚数を増やしたくなるのですが、確率的な視点から見た場合、年間通して、50%の利益率に落ち着くには後半利益率が落ちる事になってしまいます。つまり後半は利益率30%程度に落ちる確率の方が高いことになってしまいます。
 ということは、バックテストの結果が良くて、今年の前半あまり成績がよくないモデルに投資した方が効率は良いということになってしまうのですが、心理的にはそれは非常に難しい事です。
 また、相場の特性が変化していて、モデル自体が時代遅れになって、今年の前半の成績が悪い場合は、後半も当然成績は悪くなったしまいます。そんな事を考えると余計に成績の悪いモデルになど投資できなくなってしまいます。

 この問題に対する特効薬は私自身持っていません。できるだけ、ポジション枚数の変化を小さく抑えているだけです。
 利益曲線とポートフォリオ、ポジション枚数の相関関係を詳しく調べる必要があるようです。

自動車保険と損切

自動車の任意保険の更新の度に思うのですが、一度も使ったことがないのに毎年数万円も払っているのは、もったいなく感じます。
 免許を取り立ての頃、車両保険まで入ると10万円近くなってしまい、給料も少なく自動車ローンも残っている自分にとってはそれはかなり辛いものでした。
 本当は、保険を使わない事こそ幸運と思うべきなのですが、そういった実感はなかなか湧いてきません。

 FXトレードでポジションにストップロスをつけるのは、まさに保険です。
予想外の事態に遭遇したとき、口座残高の大幅な減少から救ってくれる保険です。
 ところが、普段はせっかくストップロスをつけても、ギリギリストップロスにかかって、また元のレートに戻してしまう、なんてことがいかに多いことか!毎回保険料だけ取られて終わってしまいます。
 こういったことが頻繁に続くと、ストップロスを付けたくなくなってしまいますよね。

 自動車保険も何年かして
「一度も事故を起こした事はないし、もうそろそろ、車両保険ははずしてもいいかな」
なんて思い、車両保険をはずしてしまいました。
 そのとたん、なんと駐車中に当て逃げされてしまったのです。路駐していた自分も悪いのですが、その修理代金の高かったこと!

 FXもストップロスをつけない時に限って、再起不能なほど反対方向に行ってしまうことがあります。そのとき程悔しい事はありませんよね。
 
 普段はその価値があまりわからないけれど、ストップロスは必ずつける。これはセーフティFXトレーダーの義務かもしれませんね(笑)。

頭の中にあること

・水曜日のFOMC政策金利は現状維持の確率がやはり高いのだろうか
・BOE議事録の開示で次回に利上げを示唆するような内容はあるのか
・米国の住宅関係の指標はやはり少し落ちるのだろう
・ユーロ円はやはり150円が壁になる可能性が高いか
・本日陰線で終わると、上昇トレンドラインを割り込む事になる
・MACDはおそらく明日下抜けるだろう、売りを開始するべきか
・ブレイクアウトを中心としたモデルの成績が落ちてきた、入れ替えをすべきか

普段頭の中にあるのはこんな事ばかりです。

 少し前に、知り合って1年程度のごく普通の会社員の方と飲みに行きました。
「最近、景気はどうですか」と私。
「大企業は大分ボーナスとかも上がっているみたいですけど、うちはあんまり関係ないですよ」
「そうですか‥‥」

と言った後、後が続かない。何を話したらよいのだろう? 自分がサラリーマン時代って何を話していたんだろう?
 結局、芸能ネタでなんとか話は盛り上がりはしたのですが、専業FXトレーダーは一般人と話があわないと言う事がよくわかりました。

2年前までサラリーマンだった自分が、ここまで変わっているとは思いませんでした。 
やっぱり、一般的に見ればFXトレーダーの考えていることって特殊ですよね。
って言うより特殊なのは私自身だけ?

G7 波乱はなし?

ミロー独財務次官の発言をキッカケに、思いのほかユーロ高、円安に関する牽制発言が注目される事となってしまった、今回のシンガポールG7ですが、特に為替に関する内容は共同声明には盛り込まれることなく終わってしまったようです。
 まずは円安派には一安心と言ったところですね。金曜日にユーロとポンドはある程度調整していましたので、月曜日の朝の巻き返しを期待したいところです。
 
 ただドル円に関しては水曜日のFOMCを控えて動きづらい事は確かです。利上げ再開などと言う事になれば、再び120円を目指すような展開になってもおかしくないのですが、逆に現状維持のようであれば、失望感から少し調整する事も考えられます。ドル円は少し注意が必要なように思います。

 どちらにしても、金利差に着目した円安トレンドがいつまで続くのか、このあたりが次の焦点ですね。

注文前にもう一度

2,3年以内にトレードを始めた方は、ほとんどこういった経験をお持ちではないと思うのですが、私がトレードを始めた頃は、ポジションに関する注文は今のようにほとんどがインターネットではなく、まだ電話注文が主に行われていました。
 ネットで注文した場合、まだまだ、遅いダイアルアップが主流で、レート表示が追いつかなかったり、フリーズして注文ができていなかったことがたびたびあったためだと思います。

 注文をしようとFX会社に電話をして名前と暗証番号を告げたあと
「すいません、ドル円を成り行きで5枚買いたいのですが」
「132円50銭前後になりますが、よろしいですか」
「はい、お願いします」
「少々お待ちください」
「132円55銭で買えました。ありがとうございました」
まあこんな具合です。
一度為替ディーラー風に
「ドル円ゴーマル、ファイブ マイン」
なんて言って見たかったんですが、言えずじまいでした。

ここで非常によかったのが、「よろしいですか」と他人に確認されると「本当にこのレートで買ってよいのだろうか」と自問自答する時間が持てる事です。
「よろしいですか」と言われて、「もう一度考え直します」と取り消した事も何回かあります。
今のネット注文の場合、そういった機会はありません。スピーディーに注文できる利点はありますが、一時的な感情で注文を出してしまい、あとで考え直したら、後悔した、なんて経験はありませんか?私は多々あります。

 もうひとつ、電話で注文した場合、なぜか担当オペレーターがプロ中のプロに思えて、「今この時期にドル円で買い注文を出そうなんて、度素人だな」
なんて内心思っているんじゃないかなどと、余計な思い込みが入ったりもします。私だけかもしれませんが(笑)。
 そうなると、ひとつの注文を出すにも非常に慎重に考えるんですね。馬鹿にされたくないんで(笑)。ちょっとした思い付きで注文する事は少なくなります。これは良くも悪くも、ネット注文にはない特徴だと思います。
 最近こういった慎重さが欠けているなあ、と反省。

 ネット注文時代には、軽いストップも誰もかけてくれません。自分でストップをかけるしかないんですね。

 どこかのFX会社で、音声で通貨ペアとレートを復唱して
「本当に良く考えた?それでいいの?」
なんて声をかけてくれるソフト開発してくれませんかね(笑)。

手数料を考える

FX取引会社で、手数料無料と言う会社が増えて来ました。これで大分利益が増えると思いたいところですが、スプレッド(ビットとアスクの差)がかなり大きな会社もあります。
 ドル円、ユーロドルなどは4銭程度とまずまずなのですが、ポンド円は10銭、ユーロ/キウイなどは30銭もの開きがあります。

 ニュージーランドドル/円の証拠金が1万NZDでだいたい6万円程度のところが多いです。そこで同程度の証拠金、日経225先物MINI6万円程度、商品先物のプラチナ6万円程度とちょっと比べてみましょう。
 ニュージーランドドル/円はスプレッドが10銭程度なので、1枚で1000円です。日経225先物MINIが105円、プラチナが500円ぐらいです。
 ボラティリティと期待収益率の関係にもよりますが、FXは他の相場取引と比べてまだちょっと高いですよね。通貨ペアによってかなり手数料の差があるのもどういったものかと思います。
 FXは税金の面でも不利なので、もう少しFX会社のほうで、スプレッドをなんとかして欲しいところですね。
 
 くりっく365ができて、こういった環境ももう少し整備されるのかと思ったのですが、あまり代わり映えしないようですね。最大手の外為どっとコムは参加する予定はないようです。そのほかの大手も軒並み参加予定はないようです。システムやFX会社がくりっく365側へ払う手数料などにも問題が多いみたいですね。
 
 なんとなく、シンガポールや香港の方がFX環境が先に整ってしまって、多くの日本人投資家を取られてしまうなどと言う事もあるかもしれません。ネット取引は国境を意識させませんから、サービス次第でどうにでもなってしまいます。

シストレにマクロは必要か

システムトレードを始めて、しばらくするといろいろな試行錯誤に挑戦してみたくなると思います。
「移動平均だけで検証していたけど、MACDのほうが勝率はよさそう」
「移送平均とRSIを組み合わせた物をサインとした方がプロフィットファクターは上がりそう」
とかいろいろ検証してみたいことは増えてくると思います。
 通貨ペアも主だったドル円やユーロ円だけでなく、クロス円以外も検証してみたくなるのは当然の流れだと思います。
 仕掛けや仕切りのルールもサインが変わるレートの指値で仕掛けたりあるいは仕切ったり、ストップオーダーでの仕切りを考えてみたり、アイディアだけでも留まるところがありません。

 通貨ペアが一般的なものが20ペア、テクニカルが10から20個程度、ルールの組合せが10個程度、そのおのおのに損切りをつけたりつけなかったりと、組合せを考えただけでも、簡単に5000通りは超えてしまうと思います。
 とてもエクセルの関数だけで手に負えるものではありません。
そこでマクロを使えば簡単にできる、と考えるのですが、何人かの方にお話を聞いたところマクロの壁は厚いようです。
 まるっきりプログラムの勉強をしたことがない方が、一から投資のためにマクロの勉強をする事は本当に大変だと思います。
 私自身も決してプログラムの専門家として経験を積んできたわけではないので、バグが発見できなくて戸惑ってしまったり、使いずらい物を作ってしまう事は多々あります。
 ただマクロを組めれば、バックテストが非常に楽になり、いろいろなアイディアが簡単に投資に生かせるようになる事は確かです。

 投資用ソフト(トレードステーションやメタトレード)を使えば少しは楽になる事は確かですが、まだまだ簡単に自分のやりたい事ができるというレベルではありませんし、専門的知識や英語能力も必要なように思います。

 なかなか良いFXのシストレ用ソフトなんて出ませんね。

なんとなく、結論のない文章になってしまいました。

・マクロが組めるとやはりシストレには有利。
・FXシストレ用の使いやすいソフトは当分出てきそうにない。

という事実は変わらないので、一般の方でも手軽にワンランク上のシストレができるような方法を私なりに考えてみたいと思います。

しばらくお時間を下さい。

上がったから買う?下がったから買う?

上昇トレンドを継続していているとき、「もう、上がり過ぎて買えない」という声をよく耳にします。それではいつ買うのか?
 上昇トレンドが一服して、押し目の時、あるいは下降トレンドに終息感がでてきた時、という意見が多いようです。
 これはカウンタートレード(逆張り)的な発想だと思います。この考え方は特に日本人に多く、ひとつの考え方というより、常識化してしまっているような感じさえします。
 問題は、押し目ではなく下降トレンドに転じていた場合、下げ止まりではなく下降トレンドの踊り場だった場合は、さらに下降したところでポジションを積みますような形になってしまいます。この場合トレンドが終息しない限り、損失は雪だるま式にどんどん増えていく形になってしまいます。
 
 対照的に、上昇トレンドを維持している状態でどんどん買いポジションを積み増していくのはトレンドフォロー的な考え方です。基本的にはブレイクポイントをクリアするごとに同枚数ごと買い増していくことになります。
 もちろん、「高値つかみ」の可能性もあるのですが、ストップロスをきつめにつけて、トレンドが反転したらすぐに手仕舞ってしまう方法なので、大火傷は少ないように思います。
 反対にカウンタートレードでは下がり続ければ「チャンス到来」とばかりに買い増すわけですから、ストップロスは付けにくくなり、いわゆるデスポイントの判断がつきにくくなる事も確かです。
 
 日本人には本当にトレンドフォロー的な手法を使う方は少ないようです。「上昇トレンドが継続しているので、買い増した」という話はあまり聞いた事がありません。

 バックテストの結果、日本の現物株投資の場合、カウンタートレードの優位性はある程度確認できます。ところが、為替の場合はトレンドフォローの方が有利なことが確認できています。
 FX投資で勝とうとするなら、基本的な考えをトレンドフォローに切り替えた方が、有利なように思います。
 ちなみに私はトレンドフォロー的な考え方しかできないので、ユーロやポンドが上がり続けても、気にせずどんどん買いたくなってしまいます。