スワップ狙いの鉄則

昨年、高スワップ通貨(NZDやAUD)への投資で、非常においしい思いをされた方が多かったと思います。どうしてもその思いが忘れられず、今年も同じようなやり方をして、痛い目にあってしまった、そういった経験をお持ちの方も多いように思います。

 では、スワップ狙いが悪いのかといいますとそうでもないと思います。
スワップ狙いの鉄則は簡単に言えば3つ。

1.レバレッジを下げる
2.スワップとキャピタルゲインの両方を狙わない
3.ポジションを分けて持つ

以上だと思います。もうひとつあげればストップロスを付けるということになると思いますが、これは充分にレバレッジが低ければ問題ないと思います。

 ただ、特にニュージーランドなどは、大きく経済状況が悪化したり、政治的な問題が出てきたときは、注意が必要です。

それでは1のレバレッジですが、2から3倍、つまり100万円口座に入っている場合であれば、ポジションを2,3枚までに抑えましょうという事です。これは近年(2000年以降)の最低値まで下落しても耐えうるレベルを考慮しています。

2のキャピタルゲインとスワップの両方を狙わないとは、あくまで長期投資(3年から5年)を前提として、むやみに決済しないという事です。

3のポジションを分けて持つとは、最終的に5枚程度ポジションを持つ計画であれば、ドルコスト平均法的に、時期を5回に分けてポジションを取ります。そうする事によって、思わぬ高値つかみの可能性は減ると思います。

以上のような鉄則を守れれば、スワップ狙いは良い戦略だと思います。

トレンドフォローは難しい?

タートルズの手法のひとつでもあります「トレンドフォロー」は、長年為替だけでなく株式や商品先物といった分野でも、常に勝ち続けることができた手法の一つです。
 ただ、トレンドフォローを行っていた人たち、大部分が勝ち続けられたわけではなく、勝ち続けられた人は、ほんの一部だと思います。
 つまり、あとで検証した結果、手法としては非常に有効であっても、実際に人間の手にかかり運用する事は難しいということだと思います。
 そこには、勝率の問題が大きく関係していると思います。トレンドフォローの勝率はだいたい2割から3割程度に落ち着いてしまうことが多いようです。
 10回のトレードがあれば7回が損切りで、2回がそこそこの勝利、1回だけ大勝ちといったところでしょうか?これは運用していて本当にキツイ精神的な戦いを強いられます。
 10回のうちの1回の大勝も、ダマシや早く利益確定したい気持ちを抑えつつ、できるだけ利益を伸ばしていかなければなりません。もしそれができなければ、7回の損切り分が取り返せなくなってしまいます。
 最近では4月の中旬から5月の中旬にかけて、ドル円が10円程度の下落、5月の中旬から7月の中旬にかけてユーロ円が8円程度の上昇。このあたりがしっかりとれないと、トレンドフォローで勝って行く事は難しくなってしまうことでしょう。
 あとで、チャ-トとみれば、おいしい展開だという事は分かるのですが、実際に運用している段階では、常にトレンドの終息か継続かを見極める判断力と強固な忍耐力が必要とされます。
 
 トレンドフォローは本当に難しい、しかし長年勝ち続けられる有効な手法である事は確かです。
 そこには直感力のような才能は必要ありません。時間をかければ誰でも訓練で身につくようにも思います。
 試行錯誤を繰り返しながら、それでも続けていく、そのうちいつの間にか身についている、そんなものなのかもしれません。

セブンイレブントレードの可能性

先日のエンジュクさんのセミナーで「FXでデイトレをやる場合、毎日朝6時くらいに取引するのは大変、何か良い方法はないですか」という質問がありました。
 確かにもっともな意見です。特にお勤めをされている方にとって、毎日欠かさず朝6時頃にトレードするというのは、並大抵のことではありません。

 私の場合、仕掛けは朝7時から8時くらい、仕切りは夜10時から12時あたりの値ごろ感をみての売買にしてしまっているので、厳密にはシステムトレードではありません。
 「そんな曖昧な事をしていて、バックテストの結果と食い違ってしまうのではないか」と思われる方も多いと思いますが、不思議な事に今のところそれ程大きな誤差は出ていません。

 ただ、かなり曖昧さを含んでしまっていますので、システマティックでないことは確かです。それでは、必ず朝7時に仕掛けて夜の11時に仕切ったらどうなるのか?
 
 もしこの方法で、バックテストの結果とあまり誤差がなければ、かなりやりやすいトレード法になると思います。
 ただ実際にはティックデータが手に入らないため、これから調べていく他はなさそうですね。
 
 セブンイレブントレード法の検証、しばらくしましたら経過をお伝えしたいと思います。

エンジュクセミナーを終えて

先週の土曜日(7/22)に永田町でエンジュクさんのセミナー講師を務めさせて頂きました。
まず、わざわざお休みの中、朝早くからご足労頂いた方に心から感謝いたします。
 
 私としては非常に反省点の多い内容になってしまいました。時間配分の取り方、質問に対するフォロー、具体例の少なさ等、上げていけばキリがないように感じます。
 
 終了後に書いていただいたアンケートにもそのあたりが指摘されていて、心苦しい思いでした。

 そんな中にも、励ましの内容や為になったという内容のものも多数あり、「少しはお役に立てたのかな」と少し恥ずかしさと嬉しさがこみ上げてきました。
 
 サラリーマン時代に、他社に対するプレゼンや社員研修的なものの講師は多数経験があったのですが、5時間の本格的な投資セミナーとは比較にならない事が今更ながらに実感しています。もしまたこのような機会がありましたら、今回の反省点をきちんと生かして準備して行きたいと思います。

 もう一度、セミナーに参加して頂いた方、フォローして頂いたエンジュクさんスタッフの方、本当にありがとうございました。

 なお、セミナーで使用しましたデータはそのままの形で申し訳ないですが、近いうちにメールに添付したいと思います。

ポンスイレンジトレードの法則

ポンド/スイスフランの通過ペアのチャートを見てみますと、この1年ぐらいきれいに2.25あたりから2.3の間でレンジを描いています。
 こういった動きが実は一番簡単でおいしい動きで、2.25あたりでロング(買い)2.3あたりでショート(売り)を繰り返していれば、ほぼ確実に利益が得られます。
 個人投資家さんでも気がつかれている方は多いようです。特にスワップが高いため、ロング方向のみでトレードされている方も多いようですね。
 昨日2.3の終値を付けています。このポンスイレンジの法則が崩れなければそろそろ折り返し地点という事になるのですが、どうなるのでしょうか?
 ポンド円の下落だけでなく、スイスフラン円の一段の上昇でもこの法則は守られる事になるのですが、スイスフラン円も既に94円を越えていますので、なかなか難しい領域に入っているようですね。
 一年間続いたこのおいしい法則、既にポンド円もかなり高いところまで来ています。今後を占う上でこの週末から来週にかけて注目したいところです。

タートルズセミナー

先週の土曜日、エンジュクさんの主催でタートルズことラッセル・サンズ氏のセミナーを受講してきました。
 タートルズについては、トレンドフォローあるいはブレイクアウトシステムのエキスパートとして以前から注目しておりましたので非常に楽しみにしていました。

 トレンドフォローについて取り組み方や、心構え等が経験をもとに分かりやすく説明されていて、大変勉強になる内容でした。ブレイクアウトシステムの詳しいサイン等については、翌日の丸1日かけたセミナーで、ということで終わってしまったのですが、全体的にも非常に満足の行く内容だったと思います。

 日本人の方も数名講義されたのですが、そちらもとても興味深いものでした。

 どちらかといえば、私はコマメにセミナーなどに足を運ぶほうではないのですが、これからはまた機会がありましたら是非参加したいと思います。

損切りに対する考え

最近、投資をやられている方のブログを読んでいて気づくのですが、損切りラインをポジションを取る前、またはすぐ後に、きちんと設定されている方は意外と少ないように思います。
 「薄利多勝、勝率重視」とでも言うのでしょうか、損失を抱えているポジションでもそのうちなんとかなると考えて、そのままにしている方も多いようです。
 これは一般的な常勝セオリーの「利大、損小」に対する、全く逆の考え方です。結果的には「利益限定、損失無限大」になってしまっているように感じます。

 たとえば、車の運転であれば「私は危険な運転はしないので、任意保険は必要ない」という考えと同じように思います。一度の事故で大きなものを失ってしまう、これは運転も投資も同じです。一般投資家の方でも、損切りを設定しなかったばかりに、一度の失敗で市場から退場せざるおえなかった方はたくさんいらっしゃいます。

 「損切りしない戦略」はどうも近年の流行のようです。個人投資家の方で、この戦略で大きな利益を上げる方がいますが、一方で退場される方も多いようです。
 なぜ「損切りしない戦略」がまずいのか、そのあたりをいずれもう少し詳しく説明したいと思います。

ファンダメンタルズ優先

システムトレードのサインが出て、ドル円のロング(買い)ポジションを持ったとします。
ところがその日の夜、米国のFOMCから利下げの発表があり、その発表を機に大きくドル円が下げ始めました。さてどうしたらよいでしょうか?
 セオリーから言えば、設定した損切りラインに達しない限り、ポジションを維持しなくてはならないわけですが、私は発表があった時点で、損切ってしまいます。

 金利政策を大きく左右する経済指標の発表や、米国の要人の今後の政策を大きく示唆する発言は、特にドル円、ユーロドルなどで、トレンドを決定ずけてしまう事が多々あります。
 システムトレードのルールには反してしまうのですが、わざわざ損失を出す可能性がかなり高いのに、ほおっておく事はないと思います。

「ファンダメンタルズはすべてに優先する」この事は常に意識しておいたほうが良いように思います。
 ただ、大きく影響を及ぼすファンダメンタルズの変化は政治や経済などの動向にきちんとアンテナを張っていないとつかめません。
 システムトレードをやっているから、ファンダメンタルズは無視していいというわけには行かないように思います。

システムトレードは辛抱が肝心

バックテスト(過去のデータである条件のもと、売買をするシムレーション)の結果が良好で、早速システムトレードを始めてみますと、思わぬ壁に突き当たる事があります。
 今年の4月から始めて月に一度程度サインがでるモデルであれば、7月で4回目のトレードになります。不運にも過去3回、4月、5月、6月のトレードは失敗しています。この場合、多くの方が、7月のトレードは見合わせる、あるいは試し程度の小さなポジションを取るようになると思います。ところがこんなときに限って7月のトレードは大きな利益を上げてしまう”ハズ”だった。というような事は実はよくあります。

 一般的にバックテストで安定的に利益を出すモデルは、勝率6割程度で利益率がレバレッジ5倍程度で4割ぐらいのものが結構見つかります。こういったモデルの場合、月1回のサインであれば、年に12回トレード、勝率6割なので5回程度は負ける計算になります。

 先ほどの運用の話であれば、もし、1月、2月、3月が連勝のような結果であれば、むしろ4月、5月、6月と連敗しても自然と考えたほうがよいようにさえ感じます。ところが一般的には、始めた早々、3ヶ月連続負けてしまいますと、誰でもそのモデルの成績、あるいはシステムトレード自体が信じられなくなっても仕方ないと思います。

 システムトレードは運用してみて初めて分かるのですが、実は裁量トレード以上に辛抱が必要です。自分の意志を無視して運用を続ける事は、頭で考える以上に大変な事だと思います。

通貨ペアの選択

通貨ペアを選択する場合、一般的にはドル/円、ユーロ/円あたりを選択する方が多いと思います。また、デイトレを中心に取引するのであれば、ポンド/円。スワップ狙いであれば、オーストラリアドル/円やニュージーランドドル/円など候補に上がると思います。

 最近はクロス円(円を仲介とした通貨)の他に、ポンド/ドルやユーロ/スイスなどのクロス円以外の通貨ペアを取り扱うFX業者も増えてきました。

 クロス円がトレンドがはっきりしない動きをしていたり、上昇トレンドには違いないが、上がりすぎていて買いづらいなどというときでも、クロス円以外で魅力的な動きを見せている場合があります。

 今年に入ってからは特にポンド/スイスが人気があるようで、分かりやすいレンジ相場を展開してる上に、スワップもかなり良いです。ポンド/スイスだけでも、かなりの利益を上げているかたも多いようですね。
 ポンド/ドルやオ-ストラリアドル/ニュージーランドドルなどのペアも春先に上昇トレンドを形成し、分かりやすい動きをしていました。
 また、ポンド/スイスをロング、ポンド/円をショ-トしてヘッジ的な組合せで取引することも考えられます。

 クロス円以外にも目を向ける事はチャンスが広がるばかりではなく、通貨全体としてどういった方向へ動いているかをつかみやすくなるといった利点もあります。

 是非これを機会にクロス円以外の取引も考えてみませんか。